作品情報
タイトル:転生!異世界より愛をこめて
作者:弁当箱
文字数:477,348文字
※表題作品のみ完結、別作品として掲載された第二部はエタっているので要注意(私は完結済み作品愛好家なので未読です)
あらすじ
世界は俺中心に廻っている、そんなふうに考えてた時期が俺にもありました。えぇ、そんなことはないんです。世界は金で勝手にクルクルやってるみたいでして、それはもう俺の意思なんて関係なく、日々飽きもせず大回転ですよ。ふとそれに気づき始めたのは高2の夏でして、いくら待っても美少女は降ってこない、どこぞやの組織に拉致されない、授業中にテロリストやってこない、もう俺なんで生きてるんだろう、某涼宮さんじゃないんですけどね、自分の小ささというか現実とかいう糞みたいな物を受け止めざるを得ないなぁなんてそんな悟りを開き始めてた時期だったのですが、俺は勘違いしてたんですね。そういう何かしらのチャンスっていうかオポテュニティ?そういうものがあっちから訪れる訳がないということに気付くんです。ああ、なぜもっと早く気づかなかったんだろう、だけどそれに気づいた俺が歓喜してる暇なんてない。すぐさま行動に移しましたとも。そしたらね、死んじゃいました(笑) 俺、転生。
レビュー
最初から「あれ?そっち行く?」というコミカルな展開続きでぶっ飛んでいきます。
本当にもう、まったく予想のつかないストーリー。
こんなに自由な作者さんも珍しい。
基本的にコメディなので作者は全力で笑わせに来ています。
「ブハッ!!」と声を出して笑ったのは、なろうでは初かも。
第一話で「こんにゃく」というワードが出てくるのですが、物語の謎とは全然関係ありませんのでスルーして大丈夫です。
単に笑わせに来ているだけです。
こんにゃくで笑わなくてもその後おおいに笑わせていただけるのでそのまま読み進めることをおすすめします。
切どころとしては第13話ですかね。
そこまで読んでピンと来なければ作者のギャグセンスと合わないと思って見切っちゃって大丈夫です。
物語の世界が広がるのはこのあたりからとなります。
基本的にズーンと重たい世界情勢を背負いつつ、主人公だけがキャッキャウフフとヒロインに絡んでいきます。
色々あって出会ったり戦ったり別れたりしつつ中盤~終盤へと進みます。
最終章決戦はもう作者のやりたい放題。
敵も主人公もインフレに次ぐインフレ。
そしてありとあらゆる作品をパロッて攻めつくす必殺技の数々。
運営から「削除すんぞオラァ」と言われるほどのパロネタ満載で敵の組織と戦います。
おちゃらけた作品ながらしっかりと熱い展開なので最後まで盛り上がりが継続します。
ストレス展開からの激アツ展開。
ピンチからの華麗な(?)大逆転。
そしてさらにさらに…という怒涛の展開続きなので最後まで決着がわかりません。
地獄のような苦しみ…というよりまんま地獄ですやん。
なにこれ鬱グロバッドエンド系?と不安になってしまいました。
中盤最初で登場するやたらと元気でうるさい相棒が最後の最後まで熱くやってくれます。
もうこの相棒がヒロインでいいじゃんという最高のキャラです。
そっち行く?という展開続きの良い意味でぶっ飛んだ作品ながら、随所に差し込まれる王道の胸アツ展開あり、胸を締め付けるシリアス展開と涙あり、とにかく見ていて飽きる暇がありません。
「なんというベタな展開……。だがよろしい。」と作者が開き直る時、読者は「そうだ!」と喝采を上げる。
一気に最終話まで駆け抜けられる魅力的な作品です。
読者レビュー抜粋
こんなにも作品に引き込まれたのは今まで無かった。
もっと評価されて欲しいランキング一位!!!!
なろうで唯一泣いた。
引き込まれる作品の勢い。最後、心のしがらみを吹き飛ばしてくれる。
現実は残酷で愛しい
注意事項
この作品は108話で完結しています。
当初は別作品だった続編『拝啓、息子より愛をこめて』が第二部として109話以降の話として続きますが、エタっているので私は未読です。
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