作品情報
タイトル:この手を振り払ったのは
作者:上田 成
文字数:8,255文字
あらすじ
ベルナデッタに愛していると言って微笑んだ王太子は妹の手をとって婚約破棄を告げた。愛した人に裏切られ失意の彼女がとった行動は……。
ハッピーエンドではないかもしれません。でもバッドエンドではないと思っています。それを踏まえて大丈夫な方だけお読みください。
※このお話は私の敬愛するユウキ様が執筆された『今更気づいてももう遅い』に感銘を受けて書きました。あの鮮烈な題材で自分も書きたいという欲望が抑えきれず、ユウキ様にご了承をいただき投稿しております。
レビュー
「二度と私の前にその顔を見せるな!」テンプレ通りのスタートです。
ずるいずるいという妹に王太子を取られた主人公。
そんな主人公の復讐とは。。。
当ブログにておすすめした『今更気づいてももう遅い』をリスペクトして書かれた今作。
「お姉様、往生際が悪いですわ。私の殿下が困っているではありませんか」
このクソ妹をどうしてやるのか。
8,255文字と短い文字数なのであっという間に読めてしまいます。
婚約破棄されハラリと涙をこぼした主人公がまさかあんなふうになるなんて。
謎の魔法使いは主人公の救いとなりうるのか。
主人公による直接的な「ざまぁ」は薄めで、王太子が打ちのめされていくのを観察する快楽を味わう作品です。
謎の魔法使いによる処置が彼女にもたらすのは幸か不幸か。
その先を想像するのも楽しいですが、続編でも良いので短編・中編くらいでさっくりまとめてくれると嬉しいですね。
コメント